2019年11月21日、令和元年度第4回定例会初日に自由民主党議員団を代表して一般質問を行いました。約50分、文字にして約15,000字の内容について、以下に大きく8項目を抜粋して掲載します。
防災対策について
台風19号襲来に伴い開設した避難所での課題を教訓に、避難所運営指針や基準を作成することや、現場判断が難しい場合のために災害対策本部と電話や無線等で確認できる体制を整備することを提言しました。また、避難所施設へのWi-Fi環境整備を最優先に進めることや災害後も区民相談を一元的に対応する窓口を設置すること、防災無線の放送内容が聞ける電話応答サービスの周知徹底を図ることを要望しました。
安全対策について
ここ数年課題となっている渋谷駅周辺でのハロウィーンについて、今回実施した対策の検証を行い、将来的には鎮静化させて費用縮減を図ることを提言しました。また渋谷区全域で問題となっている落書き対策について、東京2020大会に向け、速やかに消すための予算措置を図るよう要望しました。
子育て支援について
2019年10月より「幼児教育無償化」がスタートしたものの、私立幼稚園での教育費が高く保護者負担が大きいことを踏まえ、現在月額2,800円としている上乗せ助成を拡大することを要望しました。また、共働き家庭の増加を踏まえ、平日に開催されている健診の土日開催や、各種申請手続の簡略化を提言しました。
シェアリングエコノミーについて
シェアサイクル事業について、自転車置き場であるポートの拡充、隣接する中野区や世田谷区への働きかけによる広域連携の充実、およびメンテナンス体制の更なる充実を要望しました。また区の所有する地域交流センターや自主管理施設等については、駐輪場の用途も含めて検討するよう提言しました。
施設の整備について
スポーツセンターが東京2020大会の近代五種競技の公式練習場となったことも踏まえ、冷房機能の強化や計画的な施設整備を提言しました。また、特別養護老人ホームや保育園、多世代共生型の区民住宅整備のために代々木2・3丁目の未利用国有地を早期に取得するよう要望するとともに、高額な取得費が想定されることを踏まえ、区内全域の施設の計画的な整備や統合について提言しました。
福祉について
認知症対策として、タッチパネル式で認知症を早期に発見できるプログラムを本区でも導入し、イベント会場への設置や地域包括支援センター等への常設を要望しました。また「渋谷生涯活躍ネットワーク・シブカツ!」に開校した「渋谷ハチ公大学」において、資産に関する講座を開設し、社会的な課題となっている高齢者を狙った特殊詐欺への対策や資産形成に役立つものにするよう提言しました。
東京2020大会やスポーツイベントについて
東京2020大会の成功に向け、区内の障がい者やシニアを対象にした観戦イベントを開催することや、更なる気運醸成を図っていくことを要望しました。また「渋谷どこでも運動場プロジェクト」の一環として、代々木公園や玉川上水旧水路緑道を会場に1マイル走のイベントを開催することを提言しました。
教育について
11月に開催された「しぶやタブレットの日」での授業公開や研究発表会の内容も踏まえ、小・中学校におけるICT教育の課題や、課題解決に向けての具体的な対応について質問しました。また本年4月より始まる新学習指導要領では小学校で新たにプログラミング的思考の育成が求められていることからも、プログラミング教育の実施について具体的なロードマップを立てるよう提言しました。